10月26日(木)西利本社にて、平成29年度セミナーが開催されました。
今回のセミナーは、当団が設立し送り出した隊員達が帰国したこともあり、帰国隊員による活動報告会&懇親会をおこないました。帰国隊員5名がご出席くださり、平井会長、JICA関西 西野所長の挨拶に始まり、帰国隊員を代表し2名の隊員から活動報告が行われました。
ベトナムから帰国した梅﨑紀子さん(H27-2/観光)からは、
「観光客を増やすべく、言語対応強化などを進めたが、街中にあるゴミの多さに気付き、まずはゴミ箱を設置すること・道に花を植える・小中での観光教育を進め、街の景色を変えることを努めた。現地の人と同じ目線で過ごしたことで、自主性・行動力が身についた。今後は、ベトナム人留学生の支援や街の小中学校へ出前講座をし、社会還元していきたい」
とお話がありました。また、
「ベトナムには日本人の駐在員が多いこともあり、日本食には困らなかったが、犬・猫・ネズミを食べる文化に触れた。ねずみは、意外とおいしく食べられた。」
といった現地ならではのエピソードもありました。
次にバングラデシュ、スリランカから帰国された池田愉歌さん(H27-2/コミュニティ開発)からは、
「一度はバングラデシュに派遣されたが、日本人死亡の事件があり、即帰国。その後、スリランカへ再度派遣された。」
「現地では若者の農業離れという問題に着目し、今まで、学校での菜園しか体験していなかった小学生に、村の農家と連携し、学校外での農業体験を実現させた。子どもからの質問に答えるため、農家が必死に勉強をして答える姿が印象的だった。」
とお話がありました。また、
「自分がここで何ができるのか、葛藤する日々が続いたが、自身の幼い頃の芋ほり体験の想い出や教員免許を取得している強みを活かし、『子供と農家をつなげる農業体験』という活動に結び付けることができた。」
と達成感で溢れておられました。
その他、田中美佳さん(環境教育/エルサルバドル)、篠原由衣さん(コミュニティ開発/ニカラグア)、澤田智子さん(理学療法士/モンゴル)でのミニ活動報告があり、インフラが全く整っていない環境での生活など、各地域ならではのエピソードが発表され、
「出発前には海外志向が強かったが、日本・京都の本質的な素晴らしさを実感して、今後は京都で何か貢献したい」
といった感想もありました。
報告会のあとは、懇親会の立食パーティーが行われました。スピーチでは語られなかった現地でのお話や、帰国後の活動、今後の就職先について等、大変盛り上がり、応援団と帰国隊員の交流が深められました。